テクニカル指標
使うテクニカル指標は主に60分ローソク足です。 私は基本的にこれで稼いできました。
重要なことをまずお伝えします。
私のトレードはリバウンド狙いです。
多少の応用はありますが、核となるのはリバウンド狙いです。これは頭に入れておいてください。
ローソク足
ここで基本中の基本ですが念の為、ローソク足の見方を確認しておきましょう。
1本のローソク足には値段に関する4つの情報が含まれています。
ここでは60分を単位として説明します。
1. 始値------60分開始時の値段
2. 高値------60分中で最も高くついた値段
3. 安値------60分中で最も安くついた値段
4. 終値------60分終了時の値段
始値よりも終値のほうが高かった場合、「陽線」となります。
始値よりも終値のほうが低かった場合、「陰線」となります。
チャートでは陽線は青、陰線は赤で表示されることが多いです。
長方形の部分は「実体」、長方形から出ている線の部分を「ヒゲ」といいます。
さらに、上に出ている線を「上ヒゲ」、下に出ている線を「下ヒゲ」といいます。
- 陽線の場合 始値よりも安値がつけば下ヒゲができます。終値よりも高値がつけば上ヒゲができます。
- 陰線の場合 終値よりも安値がつけば下ヒゲができます。始値よりも高値がつけば上ヒゲができます。
ヒゲに注目
ドル/円の60分足で説明します。 23時の60分足と22時の60分足の安値を比べると 安値が下がっていますね。
22時の60分足と21時の60分足と比べるとどうでしょうか。 これも安値が下がっています。
このように
- @2〜3時間以上連続で安値が下がっている
- A現在の60分足に下ヒゲが出ている 以上の2つの条件がそろったら、ラスト15分(45分〜00分)の値動きしだいで ロング(買い)のエントリーサインになります。
- B2〜3時間以上連続で高値が上がっている(25pips以上の変動)
- C現在の60分足に上ヒゲが出ている
@の補足ですが、リバウンドを狙うため、図のように2時間で25pips以上の 変動があることが条件になりますが、もしそうでなければ、もう1時間前の60分足も見 て、3時間で25pips以上の変動があればOKです。
東京時間(7時〜17 時)は変動が少ないので、たとえ連続で安値を更新して いても、値動きが小さい場合はリバウンドが狙えないので、エントリーの条件と はなりません。
25pips以上の変動がポイントです。
ショートの場合は逆に
以上の2つの条件がそろったら、ラスト15分(45分〜00分)の値動きしだいで ショート(売り)のエントリーサインになります。
注意点として、絶対に25pips以上でなければならないというわけではありません。 逆に25pips以上であればなんでもOKということでもありません。 相場の動きや通貨ペアなどからも判断する必要があります。
本講座はリバウンド狙いが基本戦略となりますので、リバウンドが狙える値動きかどうかがポイントです。
たとえ3時間連続で高値or安値を更新していても狭いレンジの動きではリバウン ドは生じにくいため、エントリー条件とはなりません。
実体は陰線でも陽線でも構いません。
上図は今まで陰線が続いて今回は陽線が出たので、いかにも反転しそうな感じですが、 下図のように陰線が続いて今回も陰線だったとしても下ヒゲが出ていればチャンスです。
但し、ヒゲさえ出れば何でもOKではありません。これについては後述します。
ポイントはラスト15分です。
15分間しっかりチャートを見ましょう
何時間もずっとチャートを見る必要はありません。 ラスト15分(45分〜00分)の値動きにより、エントリーサインとなる かならないかが決まります。
さらに、1分足も合わせてチェックしましょう。
ヒゲがどのようにしてできたのか注目します。
15分間チャートをどのように見ればいいのでしょうか。ここは少し難しいので、じっくりと解説します。
たとえば、下ヒゲの場合です。
上図のタテ目盛はドル/円の数値、ヨコ目盛は時間です。 60分足の15分間の変化を表しています。
まず21:45の時点では114.00円になっています。 これは陰線ですから21時00分の時点では114.40円だったのが、 114.00円まで下がってきた、ということはわかりますね。
では21:50ではどうでしょう。114.16円ぐらいまで上がってきましたね。
さらに22:00になると、114.30円まで上がりました。
そして結果として長いヒゲができています。
つまり、45分ごろから反転して上昇のエネルギーが出ている印となるのです。
この場合、エントリーサインです。
ヒゲは60分足だけでなく1分足もチェックするとより細かい動きがわかります。
では次のケース(下図)を見てみましょう。
まず21:45では114.35円です。
そして21:50には114.30円まで下がりました。
さらに22:00では114.20円になりました。
このようなケースではヒゲが出ていても、エントリーサインとはなりません。
ラスト15分の値動きのエントリーサイン条件について、簡単な見分け方があります。
- ロング(買い)の場合 15分足で見た場合、ラスト15分(45分〜00分)が陽線なら00分前後でエントリーです。
- ショート(売り)の場合 15分足で見た場合、ラスト15分(45分〜00分)が陰線なら00分前後でエントリーです。
陰線ならノーエントリーです。
陽線ならノーエントリーです。
注意
ヒゲの長さはローソク足全体(高値から安値)とくらべて半分以上であることが理想的です。
エントリーのタイミング
60分足とラスト15分間の動きに注目することは説明しました。
続いて実際にエントリーするタイミングについて詳しく解説します。
これまでの内容からすると00分になった時点ですね。もちろんそれでもいいのですが、それだけではありません。
ここで1分足チャートを使います。
左図は60分足です。下ヒゲが出ていますね。
そして右図の1分足を見てみると
- 21:50ごろから22:00にかけて上昇している。
- 上昇している部分が60分足のヒゲ部分を形成している。
そこで、1分足を再度よく見てください。
規則的に上げ下げを繰り返しながら、上昇しているのがわかります。
このように規則的に上げ下げを繰り返しながら上昇している場面では、00分ジャストで エントリーせずに、55分〜05分の間を狙ってエントリーします。 このエントリー方法によって、5pips程度有利に取れることがあります。 このようなパターンは頻出します。
次は、エントリーをしてからの対応です。
日足トレンドは常に意識しましょう
ロング(買い)で入った場合、
- 日足トレンドが上向きのとき これなら問題ありませんが、
- 日足トレンドが下向きのとき この場合は、エントリー後、早めの利益確定を心がけてください。
リバウンドしても、再度下降することが多いからです。
ショートの場合、日足トレンドの向きはこの逆となります。
デイトレードではスイングトレードスタイルに比べると利幅が狭いので、 日足トレンドの流れに逆らっていても、勝つことは十分可能です。 日足トレンドに逆らったエントリーでは早めの利益確定を心がけましょう。
次に、別のタイプのエントリーサインについて解説します。
2時間連続で60分足のヒゲの先が(ほぼ)同じ位置にあるパターンに注目します。
- 現在の60分足と1つ前の60分足と比べてヒゲの先端がほぼ同じ プライス(2〜3pipsの誤差は可)である。
これはエントリーサインとなります。
1つ前の60分足だけではなく2,3前の60分足と比べても良いです。 エントリーサインであるかないかの判断基準となるポイントはリバウンドを狙えるかどうかです。
エントリーする時間帯はヒゲサインと同じで55分〜05分ですが、ここではラスト15分 の動きは関係ありません。ロスカットは同じくヒゲ下10pipsとなります。
ヒゲ先が同じぐらいのプライスになっているということは、ヒゲ先が壁になっていて そこから跳ね返されていることを表します。そのような場合は、反転することが多いのです。
別の例を見てみましょう。
下図の場合もリバウンドが狙え、ヒゲ先が揃っているのでエントリーサインとなります。
下図の場合は2つ前のローソク足とのヒゲ先がそろっています。 この場合もリバウンドが狙えるチャートですのでエントリーサインとなります。
ヒゲ先が揃えば全てエントリーサインとなるわけではありません。リバウンドが狙えるかどうかがポイントです。