デイトレードによる資金管理
本講座ではデイトレードよる資金管理を推奨しています。デイトレードは初心者には難しいとよく言われますがそんなことはありません。
デイトレードは日中他の仕事をしているサラリーマンには到底無理で、勝てるのはプロのトレーダーのうちの一部だと言われています。統計のとり方によってはこのような見方はできます。しかし可能・不可能はまた別問題です。 私自身はプロのトレーダーですが、誰にでもできるシンプルな手法で稼いでいるからです。
よく言われるデイトレードの特徴は以下のようなものでしょうか。
- 1日中相場を見ていないといけない
- 1回のトレードによる利幅がせまい
- トレードを繰り返すことで短期間で資金を増やせる
- 負けが多い(勝率が低い)
その上、デイトレードには以下のようなメリットがあります。
- 資金管理に対する意識が高くなる デイトレードに限ったことではないですが、計画を立て、計画通りに実践するようになります。 そうすると資金管理に対する意識も高まります。
- ロスカットに対する抵抗感が少なくなる トレードで勝つために最も重要な要素の一つがロスカットです。FXは100%勝てるわけではありません。取引回数が増えれば、負けも増えます。ロスカットとは損を確定するわけですから初めは抵抗感もあるでしょう。でもこれが相場と長く付き合い、そして継続的に利益をあげる上で重要なのです。デイトレードで何度もロスカットしていれば、いつのまにかロスカットに対する抵抗感はなくなります。
- 相場に対する理解が深まる 毎日相場を見てトレードをするので、相場の流れがある程度わかるようになります。
エントリーのタイミング、ロスカットの設定、これらすべてに明確なルールがあります。 本講座ではその方法を詳しく解説していきます。
デイトレード運用のポイント
デイトレード運用の3つの大きなポイントを挙げておきます。
- 資金管理の徹底
- 数をこなすエントリー
- ロジカルなロスカット
ちなみにFXでは下記のようなことがよく言われています。
・なるべく低いレバレッジで資金管理をしましょう。
・取引が多いとリスクも増すのでなんとなくエントリーはしてはいけない。
・利益確定は焦らず、損切りは早急にしましょう。
では、
・低いレバレッジとはどれぐらいでしょうか。
・どのタイミングでどういうエントリーをすれば良いのでしょうか。
・利益確定、損切りはどういうロジックでどのタイミングですれば良いのでしょうか。
などなど、実際にやろうとするとなかなか難しいものです。これから私が実際に用いてきた具体的な手法をご紹介します。 誰でもすぐに実践していただけるものです。
どれぐらいの利益が見込めるか
本講座の手法では、例えば資金が100万円であれば1日あたり4万円〜6万円の利益を見込めます。 為替市場は週5日・月20日ぐらい開かれていますから、月に100万円の利益となり、大体200%の成長率です。 1回のトレードに使用する資金は全体の20%〜30%です。
例えば以下の条件でスタートするとします。
・資金100万円の資金
・1枚(0.1ロット)あたりの証拠金が1万円の業者
スタート当初は、一度の取引で最高30枚を使用します。
同じ通貨ペアで30枚でもいいですし、違う通貨ペアを10枚ずつで3通り持ってもいいです。
・利益確定、ロスカットともに30pips
・1日3回のエントリー
この条件でシュミレーションしてみると、
3戦全勝の場合、30枚(30,000×0.1)×30pips×3=270,000円
2勝1敗の場合、30枚(30,000×0.1)×30pips×2−30枚(30,000×0.1)×30pips×1=90,000 円
もう少し利益確定を早くしてロスカットを遅らせてみる(利益確定を25pips、損切りを33pips とする)と以下のようになります。
3戦全勝の場合、30枚(30,000×0.1)×25pips×3=225,000円
2勝1敗の場合、30枚(30,000×0.1)×25pips×2−30枚(30,000×0.1)×33pips×1=51,000円
上記のように2勝1敗であれば月200%は可能です。2勝1敗は難しいと思われるでしょうが、この講座の内容を理解し、実践していただければ可能です。
・どれぐらいの成長率を想定するか。
・投資金額をどれぐらいにするか。
・どれぐらいの勝率が必要か。
・利益確定やロスカットをどれぐらいに設定するか。
このように計画を立てておかないと、感情的なエントリーをしてしまったり、 ロスカットできなかったりします。 投資金額は資金の20%〜30%でも良いですが、例えば最初は資金の5%から始めて、 ある程度慣れてきたら資金の10%を使うというように段階を踏んでも良いでしょう。
FX業者選び
資金管理上、非常に重要なのが、取引するFX業者の選定です。 本講座では以下の点を選考ポイントとします。
- 手数料の安さ デイトレードでは1日2回以上の取引をすることが多いので、 手数料無料かつスプレッドが小さい業者が良いです。
- 取引可能通貨ペア クロス円は当然ですが、ポンドドル、ユーロドルなど豊富な通貨ペアを扱っていることが必須です。
- 信頼 業者が信頼できるかどうか。破綻しないかどうか。不正がないかどうか。
- システム・ツール 取引システムが安定しているか。ツ−ル・情報サービスが充実しているか。
スプレッドは重要です
たとえば1日平均3回10枚ずつの取引を行った場合、 1pips違うとどうなるかというと
1pips×100×10×3=3,000円
1ヶ月に20日取引を行った場合どうなるかというと
3,000円×20=60,000円
手数料は気にするのに、スプレッドは気にしない方が多いです。 スプレッドが0のところはないですが、1pipsの差でも実際には大きいのです。
デモトレード
初心者の方はまずデモトレードで慣れてから本番に入りましょう。 ただし、やはりリアルマネーのトレードとデモトレードとでは緊張感が違うので、 初めは小さい額で良いと思います。 FXOnlineではデモトレードを試すことができます。
通貨ペア
私は主に以下の通貨ペアで取引しています。
ポンド・ドル、ドル・円、ユーロ・ドル
これらの通貨ペアは勝率が良いですし、比較的スプレッドが小さいので、 デイトレード向きといえます。
ポンド/ドルではロングのときにマイナススワップになりますが、 スワップも小さいのでロングでも積極的にエントリーできます。
さて次回はいよいよ実践編となります。