年収を10倍にする方法 実践8
ストラテジーの基本
上の2つのチャートは、EURUSDの1時間足だ。
白の縦の破線は1日=24時間区切りになっている。
そう。FXのトレードボリュームだ。
FXは相対取引のマーケットで、
中心の取引所が存在しないから、公式な記録に残るような
ボリュームというのは存在しない。
でも、これはこのMetaTraderのデータを提供している
あるブローカーが参考のために出しているボリュームで、
IBのIDEALというのは、FXの取引所に他ならないので、
そこでのボリュームというのはきっちりある。
あと、GlobexのFX先物だ。これは先物なので、ボリュームというのが、
他の先物同様ある。
いずれにせよ、上のグラフにあるようなボリュームグラフというのは、
だいたいのところはつかめる。FX先物でも同じようになる。
緑のボリュームをみて、何か気がつくことはあるだろうか?
山が繰り返されている・・・。
もっと注意してみると、24時間にひと山ずつあるのが
わかると思う。形は違うけれども、24時間にひとつの山がある。
FXの24時間のはじまりは、NYの夕方6時で、
それはNZ、Tokyoの早朝の時間帯で、それが白の破線のところだ。
そこは山谷でいえば、谷になっている。
その時間帯はかなりFX全体のトレードボリュームが落ち込むんだ。
まったく活発でない。
活発なのは、山の部分、ヨーロッパが朝を迎えてから、
NYが昼過ぎるころまでであ。
一番取引量が大きいのはEURUSDで、
ドルを中心に取引する、つまりアメリカのファンダメンタルを中心に
FXはトレードされているから、そのヨーロッパ、アメリカの時間帯が
活発だというのは理解できる。
これは上のチャートでも確認できる絶対確実なパターンなんだ。
そして、その時間帯に24時間の中のトレンドが発生しやすい。
逆にいうと、取引量のないところにトレンドは発生しない。
ここは重要。
日足スケールでは、
ここでは、24時間のイントラデイのトレンドについて話していこう。
そもそもなんでトレンドというのは発生するのか?
イントラデイの場合。
もちろん、需要と供給のバランスが崩れるから、
どっちか一方向にずっとプライスが動いていくんだ。
しかし、もう少し細かくみると、
マーケットメイカーという、現在のプライスの上下をはさむ
大きなオーダーの壁がある。
プライスが動くというのは、これらのオーダーをフィルして、
それを相殺する、つまり、
壁をぶちやぶるエネルギーが必要なん
だ。
そのBidとOfferを喰う、くいやぶりながらプライスを動かすんだけど、
エネルギーがとても強いとマーケットメイカーが探知したら、
マーケットメイカーは食われるのがいやなので、
さっと撤退してしまう。
彼らは小さなレンジモードの逆張りスカルピングで利益を出しているので、
トレンドになると損しちゃうから。逃げるのさ。
さっと潮が引くように。
するとより前よりも、より弱いエネルギーでもそのままだらだらいけてしまう、
静観していたプレイヤーは、
トレンドが発生したと思い、便乗する。
こういうプチ循環が一時的に発生して
一日のなかのトレンドが発生する。
顧客 むけブローカーが勝手に表示するクオートだけ
みてたら、こういうのは永遠に理解できないわけ。
それは彼らが自前で作成した参考クオートにすぎないから。
きちんと自分も需要と供給の生々しい動きが実感できるようにならないと
なかなか成長に壁がでてくる。
もうひとつ大事な要素がある。
ストップだ。
連鎖反応。
ストップに火がついたとかいう。
はいここで、大事な復習。
フィボナッチレベルだ。
ストップってどこに集中しているか普通は、
たとえば、CMEのさばの中のぞかないとわからないんだけど、
透視の超能力みたいにある程度、ここ!ってずばっと当てる方法がある
それがフィボナッチ。本当にそこに集中している。
結論をいうと、以上のことは絶対確実なパターン。
エッジがあると言える。
24時間が切り替わる、
アジアンセッションは統計的にトレンドは発生しにくい。
もちろん、世界はいろんなことが起こるし、
日本からは円をトレードしているので、特に円がらみの
ファンダメンタルがなんかあったときは動くけれども、
よってここはカウンタートレンドがよく機能する。
ヨーロッパNYセッションは統計的にトレンドが発生しやすい。
よってここはトレンドフォローがよく機能する。
ただ例外があって、
雇用統計とか、あまりにも強烈なタイミングで、
単純なトレンドフォローをしかけると、振り落とされる。
このNYの早朝は一般的にはカオスモードだ。
選択肢は2つ。
1.そのような時間帯はポジションを持つのは避ける。
2.あえてアクティブにいくのならば、前の章で説明した
フィボナッチブレイク、利益確定を狙う。
ずっと話してきた時間区切り、ユニットの話とも共通するのだけど、
FXマーケットはタイミングによって挙動が異なる。
ステージみたいなものがある。
だから、システムを組むときには、ただ漫然と、
波系インディケータいじって、組み合わせて、と
時間軸はただの目盛りというようにやるのではなくて、
この時間はこういう戦略、この時間はこれ、としっかり
その時間とタイミングにあわせた合理的な戦略を採用する必要がある。
全部が全部トレンドフォロー、全部カウンタートレンドというのは、
上で話したような、絶対確実なパターン、エッジを無視しているわけだから、
仮に機能しても効率が悪いはずだ。
この時間帯はエネルギーが低いはずなので、トレンドフォローのエントリは
しない、したら跳ね返される可能性のほうが高いはずだから・・・
とかそういう合理的な考えをシステム設計には積極的に組み込む必要がある。
もちろん、検証してみればいいけど、
ヨーロッパ、NY時間はボリュームが大きい。
トレンドはボリュームが大きくなければ発生しえない。
というのは真実だから。
じゃあ、。。セッションはトレンドフォローとして、
具体的にはどういうやり方がいいか?
トレンドフォローにもちろんなやり方もあるだろうし、
あんまり細かく規定して可能性を制限するのは好ましくないと思うけど、
パラメータとかはなるべく少なくしないと、
最適化の恐れがある。
パラメータが多い波系インディケータのクロスとか何%でどうのこうのやるんじゃなくて、
単純に、。。セッションのレンジ幅の上下、つまり、最高値、最安値、
ブレイクでエントリという、ブレイクアウト戦略が良いと思う。
利益確定とかストップとかはいろいろ自分で試してほしい。
青のラインはFX24時間の最初、つまり、NYの夕方6時、
サマータイムでは日本時間早朝7時に相当。
次にレンジモードとトレンドモードが切り替わる時間は、
ヨーロッパの朝。
ボリューム増加のタイミング、ファンダメンタル要因などは、
1−2時間の幅があるので、何時とは特定しにくい。
最後に、赤のラインはNY早朝8時。
経済指標発表やニュースなどの新たなファンダメンタル要因によって、
確立されたトレンドが破壊されやすいカオスモードの時間帯に突入。
雇用統計などでは当然荒れやすい。
十分具体的なシステムが構築できてしまうのは明らかだけど、
あくまで「一例」と書いたのは、今まで説明したことを
まだまだ取り入れて別のやり方もあるということだ。
次のチャートを見てみよう。同じチャートの別の切り口。
フィボナッチの0−100%として特定している。
チャートを見れば明らかだけど、これもなんかいろいろ利益確定レベルを
システムに取り入れることができそうだ。