年収を10倍にする方法 実践3
トレーディングプラットフォーム
私のペーパートレードのアカウントで実演しているので、大きくななめに'SimulatedTrading'というロゴがある。
実弾が入ってるアカウントとペーパーアカウントを混同しないように、
わかりやすく注意喚起している。
このIBのペーパーアカウントは資金がはいっているアカウントがある、
IBのクライアントだけに用意されていて、サイトから誰でも試せる
DEMOアカウントとは違う。
なにが違うかというと、ペーパーアカウントは
プライスはリアルタイムの本物で、
フィルのアルゴリズムもリアルアカウントと
まったく同一のものが実装されている。
ただ、あくまでも架空のオーダーしか出せないので、
取引所のリストには自分のオーダーは反映されないし、
フィルされたとアルゴリズムによってみなされても、
そのトレード成立した相手のオーダーが相殺されて消えることもない。
1枚目。
このウィンドウはIB−TWSのオーダー執行ツールのひとつなんだ。
いろんなオーダー執行ツールがあって、やりかたは複数あるんだけれども、
このツールの形式がFXだけじゃなくて、トレード業界で最新でもっともポピュラーなんだ。
このツールはIB-TWSでは”BookTrader”って呼ばれているけど、
他では、ラダーウィンドウだとかいろいろ呼び名はある。
こういうツールは、初めて見たという人は
今国内でFXトレードしている人ではほとんどなんじゃないかな。
縦長のパネルに温度計みたいに、ずらずらーっとプライスが並んでいるのが特徴。
チャートと同じで、上が高いプライス、下が安いプライス。とても直感的だね。
IDEALPROはすでになんども説明したように、最小単位が0.5pipsなので、
1.3726の次は1.3727
ではなくて、
1.37260の次は、1.37265
というように、なっている事に注意してほしい。1pips刻みじゃなくて、0.5pips刻みね。
ほっといたらどんどんプライスが動いて、
今のウィンドウの表示範囲からはみでてしまうので、
それはスクロールバーがあったり、センタリングしなおすためのボタンがあったりする。
もっとも基本的な要素は、一番まんなかのプライス。そしてその左右のサイズだね。
この3列が大事。
この3列は、まさに需要と供給を表しているんだ。
青で囲んだ部分が買い勢力。
赤で囲んだ部分が売り勢力。
今、
買い勢力の最前線は、1.37260で、23,000,000ユーロ(ドル)のBid
ベストBidと呼ぶ。
売り勢力の最前線は、1.37265で、14,000,000ユーロ(ドル)のAsk
ベストAskと呼ぶ。
おそらく、青、赤それぞれの空白の部分にも小さなオーダーが
びっしりあると思うけれど、
切り捨てられて表示されていないのだろうと思う。
ベストBidとベストAskの差、空白が、すなわちスプレッドだね。
ということで、今のベストのBidとAskは
1.37260−1.27265
スプレッドはその最小の0.5になっているね。
今から、このマーケットで、このツールを使ってトレードの実演をするよ。
ペーパーアカウントだけどね。
このツールの優れているところは、
売り買いのプライスの動きが視覚的に直感的にわかって、
その表示パネルのプライス周辺を直接クリックすることで
トレードができるということなんだ。
左クリックと右クリックだけを使う。
トレードプランは、
とにかく、このマーケットでEURUSDを買いたい!
買って、ストップを入れ、利益確定値を入れ、どちらかにヒットしたら、
トレードを終わる、
という単純なものだよ。
いいね?
だいたい5pipsくらいを狙う、超短期トレード、スカルピングをやる。
エントリの根拠はまったくなし。とにかく買いたい!買うんだ!というものね。
トレード単位は、1,000,000ユーロ(ドル)に設定。
現時点では水色でかこったPositionの部分が0であることを確認。
今はポジションを持っていない。
2枚目。
まず、買いたいので、買い勢力へ参加する。
1枚目の青で囲っていたところだね。
とりあえず、ベストのBidから数pips下へ
リミットオーダー出してみる。
1.37240で1000000単位。
このときのリミットオーダーというのは、1.37240以下でしか買わないよ!というオーダー。
そのプライスより上では絶対にフィル、執行されない。
やり方は、リミットオーダー出したいプライスの左サイド、
つまり買い勢力側をクリックするだけ。
オーダーが送られると、画面にその状態が反映される。
買い勢力の前線からちょっと後退した位置にいるね。
売り買いの攻防がどんどんさがってきて、
売りの最前線、つまりベストAskが1.37240になったらトレード成立して、
執行されることになる。
だから、今この位置にオーダー出したってことは、
そうなることを待ち構えている、ってことだね。
相手サイドがこっちに歩み寄ってくるのを狙っている。
3枚目。
プライスが落ちてくるのを待っていたけど、ぜんぜんそうならないので、
しびれを切らして、リミットオーダーを上へ動かした。
ベストBidの位置までもってきた。
買い勢力の最前線だね。
やりかたは、ドラッグ&ドロップするだけ。
すでに出したオーダーをマウスでつかんで、ずずっとずらすんだ。
それで、自動的に前のオーダーはキャンセル、新しいオーダーが送られることになる。
直感的だし、便利だね。
とにかく買いたい!んだよ
4枚目。
買いたいが、それでもなかなかフィルされないので、
最後の手段に出た。
最前線よりもさらに突き進む。
ベストAskよりも上へ、リミットオーダーを移動させた。
売り勢力のベストAskよりも高いプライスで買います!
ということなので、これは、即トレード成立だよね。
これがマーケットオーダーだよ。成り行き注文。
相手の言い値でトレードしてしまう。
やりかたは、同じように上の方向へリミットオーダーをドラッグドロップして
ずらすだけだけども、場所はベストAskより上ならば適当でいい。
フィルされるプライスは、いずれにせよ、その瞬間のベストAskのプライスになる。
Positionがちゃんと1000000の青色になっているね。ロングということ。
ショートポジションならば赤色になる。
あと一番右の列のP&Lというのに注目。
このマーケットでポジションを取った瞬間に現れた。
Profit&Lossということで、どのプライスでポジションクローズしたら、
いくら利益、損失があるかという目安だね。
今、ベストAskでトレードしたので、
1.37270で買ったということになる。
でも1000000単位の手数料分だけマイナスなので、
1.37270ではスタートで+−0ではなくて、
-27.45ドルだけマイナスになっている。
もちろん、この瞬間のマーケットにおいて、相手の言い値で
マーケットオーダーがフィルされたので、
この瞬間のスプレッドを相手に支払っていることになる。
この手数料とスプレッド分がトレードコストになる。
1,000,000ユーロ(ドル)トレードサイズでは、
0.5pipsは50ドル
1pipsでは、100ドルであるのがこのツールの表示からわかるね。
相手のオーダーをこちらが取るということは、
そのスプレッドpips分をこちらがその瞬間のマーケットにおいて払うということなので、
マーケットオーダーするときは、いつも
スプレッドがどれくらいあるかを気をつけなければならない。
さて、ここで、IBの手数料の安さというのがよくわかるね。
-27.45のひとつ上、0.5pips上は、
22.55になっている。
つまり、最小単位の0.5pipsさえ抜けば、
そのトレードは手数料差し引き後でもプラスで終えることができるんだ。
とりあえず、買うという目的が達成されてめでたしめでたし。
現在1000000ユーロ(ドル)ロングポジション。
5枚目。
ロングポジションを持っているので、
当然このポジションを保護するために、売りのストップをまっさきに入れておく。基本。
この場合適当に、また数pips下の、1.37230に入れよう。
リミットオーダーは普通に左クリックだったけど、
ストップオーダーを出すやりかたは、右クリック。
売りのストップオーダーなので、Askサイド、プライスの右サイドをクリックする。
現在の売り勢力の最前線よりもさらに先だね。
今よりも安いところに売りのストップを出すのでそうなる。
トレードが1.37230で成立するようなマーケットの状況になった瞬間、
マーケットオーダーで売り、ポジションをクローズするという
ストップマーケットオーダー。
ストップリミットオーダーというのもあるけど、今回はそれは使わない。
もし、このストップに当たったら、-427.45ドルという損失。
6枚目。
ストップオーダーを入れて、ポジションを保護したら、
今度は、そのポジションの利益確定の場所を決めよう。
この実演トレードではあらかじめ固定して決めておくってことだね。
1.37330に売りのリミットオーダーを入れる。
今ロングポジションなので、ストップも利益確定も両方とも売りオーダーになる。
今のポジションを上下の売りオーダーではさむ
サンドイッチみたいな形になる。
売りオーダーなので、Askサイド、つまり右サイドを(左)クリック。
これは売り陣営の奥のほうに参加したということ。
買いオーダーはプライスの左サイド、
売りオーダーはプライスの右サイドをクリックする。
1.37330の売りのリミットオーダーということは、
このプライスより安くでは売りませんというオーダー。
1.37330まで、ベストBidが、うまく上ってきたら、そこでトレード成立して、
利益確定されるはず。その瞬間ロングポジションは消える。
7枚目。
しばらく、このロスカットのストップと利益確定のリミットオーダーの
2つの売りオーダーの間をプライスがちょろちょろ動いている。
どちらが先にヒットするのだろうか?
8枚目。
しばらくたって、結果は、1.37330の利益確定のリミットオーダーにヒットした。
その瞬間のベストBidと売りトレード成立。
Positionは0に戻る。
572.55ドルの利益。手数料差し引き後。
おめでとうございます。
最後9枚目。
最後、サンドイッチペアのストップオーダーがまだ生きているので、
不要になったこのオーダーをキャンセルしておく。
仮にこのまま放置しておいて、この売りストップにヒットしたら、
意図しない裸のショートポジションを持つことになってしまうので、
しっかりキャンセルしておく。
終了。
おつかれさまでした。
これは、便宜上、超短期トレードとして実演したわけだけど、
もちろん、スウィングトレードとか長期トレードのエントリのコストを極小に
抑えるためとか、簡単にオーダー変更したりするのに、便利に使えるし、
実際世界中で広く使われているね。
オーダーの出し方まとめ
基本:
買いオーダーはプライスの左サイド
売りオーダーはプライスの右サイド
左クリックはリミットオーダー
右クリックはストップオーダー
リミットオーダーを相手のベストBid/Askよりもよりも押し込むと、
即時そのリミットオーダーは相手のベストBid/Askのプライスでトレード成立するので、
マーケットオーダー(成り行き)になる。
ちなみに、ストップオーダーというのは、条件付マーケット(あるいはリミット)オーダーのこと。
今後あるプライス以上、以下でトレードされた!という条件によりトリガーされて、
その瞬間ストップオーダーはマーケット(リミット)オーダーとして機能する。